授業料免除で獣医師になった私(我が家は貧乏でした)Part2

 2012年8月31日のブログで、私が授業料免除という制度で国立大学を卒業した経験を紹介したところ、多く方がご覧になり「参考になりました」「こんな制度があるのは知りませんでした」などの反響もあり、アクセス数が多いことに驚きました。中には電話で質問してこられる方もいて、これには些か困ったりもしました。

 

 高知県の獣医さんの中で、私がダントツの貧乏育ちです。それでも動物病院を開業して今に至るのだから、いい時代に生まれてきたのかもしれません。

 

「貧乏なのにどうして開業できたのか?」という質問をしてきた関西のお父さんもいらっしゃいました。

 まだ息子さんは獣医系の大学にも進学していないということで、少し気が早いという思いで質問を聞きながら、下記のような話をしました。

 

 以前なら、高額なお金を銀行から融資していただくには、保証人が必要だったり、担保が必要だったり、それなりの自己資金が必要だったりしたのですが、今はこれらが無くても融資が受けられます。

 

 貧乏人でも私のように開業が出来るのですが、必要なものが1つだけあります。

 

 それは、「事業計画書」です。銀行はこれで融資をするかしないかを判断します。事業計画書がしっかりしていれば開業に必要な資金の融資が受けられるのです。

 

 

 話は変わりますが、・・・

 

 最近、ネット上で時々目にする記事に日本学生支援機構が行っている「奨学金」返済に苦労している若者の現状を紹介したものがあります。

 

 私も大学生の折に奨学金のお世話になったので必要な制度だと今でも思うのですが、大学を卒業して返済が始まると、卒業まで借り受けた奨学金は全額借金に変わります。返済が滞ると厳しく取り立てられます。このことは学生の折から自覚していたので、私は卒業後の進路として企業や公務員を目指しました。そのため、何とか奨学金の返済が出来たと思っています。

 

 卒業後、奨学金は借金となって大きな負担になります。奨学金を借りている学生さんは、是非そのことを自覚して、学生時代は自分を磨いて、就職活動を無事乗り切ってもらいたいと思います。

 

 私は今、高知大学の学生と共同研究をしています。学生の中には奨学金を借りている学生もいます。幸いなのは、彼らが真剣に勉学・研究に打ち込んでいることです。学生時代、大学で何を学んだかが、就職活動で必ず有利に働きます。彼らなら就活を乗り切り、無事に奨学金返済が出来るだろうと思えるからです。

 

 奨学金は返済が滞ると怖い一面があるのですが、安倍晋三内閣総理大臣は「給付型奨学金」を創設する考えを表明されました。これは奨学金の返済義務がないため学生は借金を背負わなくて済むという制度です。本当に実現してほしいので、今は自民党を応援しているところです。

 

 ある知事は税金を私欲のために使った疑いでマスコミや市民から叩かれていますが、大事な税金、是非困窮している学生に支援できる制度を築いていただきたいと願うばかりです。

 

 私の奨学金返済は、2014年4月で完済となりました。動物病院を開業した時は、まだ奨学金の返済中だったのです。

 

 開業当初、利益が上がらず、返済が滞ったことがありました。その時は督促が厳しく、奨学金の怖い顔を思い知らされました。

 

 それでも何とか奨学金の返済が完了すると、1枚の葉書が送られてきました。それは「返還完了証」です。

 

 それを受け取った時、嬉しさや安堵は無かったなあ。おそらく、それ以上の開業資金を黙々と返済しているからかな。

 

 安倍総理、給付型奨学金の創設、本当にお願いします。

 

 

 

 *下の写真は、私に送られてきた返済完了証です。

 

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コメント: 4
  • #1

    ねこ (木曜日, 28 7月 2016 14:39)

    いきなりの質問で大変申し訳ないのですが、お聞きしたいことがありまして書き込みさせて頂きました。
    腎不全の猫の治療法についてですが、幹細胞治療で瀕死の猫が良くなったというお話しをいくつか見ることができました。
    アミール動物病院さんではそのような治療法をやっていますでしょうか。

  • #2

    アミール動物病院 (金曜日, 29 7月 2016 21:10)

    ねこ さま

    当院で再生医療を治療に用いているのは、血小板を用いた臨床応用だけです。

    骨折や神経系疾患で幹細胞を用いた研究を以前行っていましたが、今は日々の仕事が多忙なため3年前より行えていない状況です。

    お力になれず、申し訳ありません。

    幹細胞を用いた腎不全の治療法に関しては知見を持ち合わせていませんが、人の医療で行われているiPS細胞を用いた再生医療の方が現実的ではないかというのが個人的な感想です。

    情報を発信されている動物病院に相談されてみてはいかがですか。
    私も苦労しましたが、幹細胞を培養するのは簡単に身につく技術ではないものですから。

  • #3

    ねこ (土曜日, 30 7月 2016 00:24)

    お忙しいところお返事くださり、ありがとうございました。

    私の猫も腎不全ですがまだ元気です。できる限りのことはしてあげようと思います。

  • #4

    はな (水曜日, 14 9月 2016 00:21)

    急なコメント失礼します。
    先日猫が黒い嘔吐をしました。
    これは何かの病気でしょうか?
    その晩は缶詰1缶とドライフードを食べたので食欲はあると思います。
    ですが、少し元気が無いように、感じます。
    尿、便は異常なしです。

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