夏の水遊び -水棲生物の毒には気をつけて-

昨日、足摺海洋館に往診に伺いました。


車窓からの景色はすっかり夏色になり、深緑の山々に青い海、直距離運転は疲れますが、自然の光景には癒されます。


一人ぼっちになったゴマフアザラシのモモちゃんは、今もどこか寂しそうで・・・。


今後、アザラシはどうしていくのか、新施設でも飼育を続けるのか、新たに♂を導入するのか、早く方針を打ち出してほしい。


新施設構想も大事でしょうが、今いる動物たちに気を配ることも出来ないのなら、新施設を作るなんてことは辞めてほしい。動物たちが可愛そうです。






水族館の獣医をしていると、時々、市民の方から下記のような質問を受けます。


「クラゲに刺されて痛いのですが、どうしたらいいですか?」


病院に行ってください、と開口一番に答えます。私は医者ではないのだから。


それでも私に聞いてくる方々は病院に行ったけど痛みが取れないから伺っているという人たちばかりでした。


獣医といえどあらゆる動物に精通しているわけではないので適切な対処を指導できるわけではありません。



そこで水族館での対処法を紹介します。


水族館にはクラゲのように毒を含む棘(トゲ)を持つ魚が数多くいます。


刺されないように注意はしますが、もしも誤って刺された場合は、まず患部を温めます。


これは離島で医療を行っている医師から学んだ対処法です。


魚類の毒は蛋白毒なので温めると失活するそうです。


そこで具体的な対処法としては、火傷をしないギリギリの温度(44〜45℃)の熱湯に患部を浸します。


ただ、実際に患部はしびれていたり、腫れていたりで温度を感じにくくなっていることも多いので、受傷していない手で温度を確認するとか、温度計で確認するなどして、くれぐれも火傷をしないように注意していただきたいと思います。


離島の医師によると、クラゲの毒は60℃5分で失活するそうです。


だからと言って患部を60℃の熱湯に浸すことは出来ないので、クラゲに刺された場合、上記の方法で患部を温めてみてはいかがでしょうか。



しかし、最大の対処法は刺されないことですので、夏の水遊び、くれぐれも魚類にはご注意ください。




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コメント: 2
  • #1

    竹地 (金曜日, 17 7月 2015 13:44)

    クラゲ…勉強になりました、
    今、海洋館そんなことがあるのですね。先生の、優しさはほっとします。これからもうちの子をよろしくお願いします

  • #2

    gorira (水曜日, 22 7月 2015 18:47)

    sugee

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