気が付けば、もう1月も下旬に入ってしまいました。
マメにブログを更新しようとは思うものの、なかなか思うようにいきません。
当院の名前の由来となった「お食事(a meal)」、今年こそカタチにしていきたいところです。
以前、ブログでパルボウイルスに関して書きましたが、今年も幼いワンちゃんがパルボウイルス感染症を発症し、先週から入院治療を行っています。
今回は早期に発症を確認できたので、重篤な臨床症状は無かったのですが、入院4日目に血液検査を行うと、白血球数や血液蛋白は著しく低下していました。
重度な下痢や嘔吐が無くても、ワンちゃんを衰弱させるパルボウイルスの怖さをあらためて思い知らされました。
今では、すっかり元気になり、あとはワンちゃんのお迎えを待つのみとなっています。
この時期、人ではインフルエンザウイスルが猛威を振るっています。
インフルエンザウイルスはアルコール消毒や石鹸洗浄で簡単に死滅するのですが、パルボウイルスはアルコール消毒や石鹸では死滅しません。
それは、ウイルス構造の違いによるもので、ウイルスにはエンベロープという脂溶性の外膜を持つウイルスと持たないウイルスがあり、エンベロープを持つウイルスは消毒薬に感受性があり、容易に死滅させることができます。
パルボウイルスはエンベロープという脂溶性の外膜を持たないので消毒薬に抵抗性があり、退院後は入院室の消毒が大変です(T_T;)
パルボの患者、今後、続かなければいいのですが。
エンベロープを持つウイルスには、インフルエンザウイルスやヘルペスウイルスなどがあります。
しかし、エンベロープを持つウイルスは消毒薬に弱いから安心というわけではありません。
このようなエンベロープを持つウイルスの仲間に、昨年多くの死者をだしたエボラウイルスもあります。
消毒薬に対する抵抗性が弱いといえど、感染力が強いウイルス病は脅威であることに変わりはありません。
今回は、パルボウイルスは消毒が大変!! というお話でした。
コメントをお書きください
梅原俊順 (月曜日, 09 2月 2015 14:06)
初めまして。いつもホームページを拝見しております。
動物病院がお食事のことを第一に考えてらっしゃると知り、
とても嬉しく興奮したのが昨年のことでした。
私は今四万十市内でペットサロンとペットフードの商品開発をしております。
高知に行くときには一度先生のところにお伺いさせていただきたいと思いまして…。
コメントを残させていただきました。
お仕事がんばって下さいね。
先生のおっしゃる、この仕事が好きということ。
とても共感しております。
ameal-ahp (水曜日, 18 2月 2015 23:32)
梅原様
コメント、ありがとうございます。
どんな分野でも商品を開発するのは大変な仕事ですが、ぜひ、頑張ってください。
オペラ座のシャンデリア (水曜日, 02 12月 2015 04:11)
がんばってください^ ^憎