骨を丈夫にする納豆

今回は久しぶりに栄養のお話。

 

最近、なぜか前足を骨折(橈尺骨の骨折)したワンちゃんが次々と来院されました。

 

骨折したワンちゃんを診ると心が痛みます。可愛そうというか、気の毒というか。

 

 

骨折したワンちゃんのオーナーさんに、療養食としてよく勧める食品の一つに「納豆」があります。

 

納豆にはたくさんのビタミンKが含まれているからです。

 

ビタミンKには緑黄野菜に含まれているビタミンK1(フィロキノン)と微生物が作り出すビタミンK2(メナキノン)がありますが、母乳中に含まれているビタミンKはメナキノン(K2)なので、ビタミンKと言えば納豆というのが自論です。

 

実際に納豆をよく食す人には、骨折が少ないという論文もあるようで、骨粗しょう症の患者さんに納豆を勧める栄養士さんも多くいます。

 

では、ビタミンKは骨で何をしてくれるのか?

 

骨には骨を作る骨芽細胞がいて、この細胞がオステオカルシンという蛋白を作り出すときに必要になる栄養素がビタミンKです。

 

オステオカルシンとは簡単に言うとカルシウムを骨にくっつける接着剤みたいなものです。

 

オステオカルシンが骨芽細胞から分泌されてカルシウムやマグネシウムを骨に張り付けて骨を形成していくのです。

 

このオステオカルシンを作り出すために必要な栄養素の一つがビタミンKなのです。

 

 

骨にとっては接着剤の働きをするオステオカルシンですが、この蛋白には別の働きもあります。

 

オステオカルシンは膵臓からインスリンの分泌を促し、血糖値を下げて全身の代謝を活性化させるようです。

 

このような働きに注目した九州大学の平田雅人教授は、オステオカルシンを動物に長期間食べさせると全身の代謝が活性化することを、2014年9月に「BONE」という国際雑誌で報告しています。

 

注目したいのは、経口摂取したオステオカルシンが消化管を通過して、循環血液中に確認されたことです。

 

つまり、オステオカルシンは腸管で消化されずに作用を発揮できるということ。

 

これが人で応用されたら、新たなメタボリックシンドロームの予防薬として期待されます。

 

また、骨折治癒促進剤としても期待したいところです。

 

 

 

 

今夜も骨折の患者さんや急患さんで診療が遅くなり、もうすぐ日付が変わります。

 

今夜は大学の忘年会でしたが、参加費だけ支払って、不参加になってしまいました。

 

参加できない旨を連絡する時間が取れなくて、ごめんなさい。

 

大学の先生方、学生さん、よい年をお迎えください。

 

 

 

んー、飲みたかったなあ(^^;)

 

 

 

追伸

 

納豆が苦手な方には鶏肉がお勧めです。ビタミンKは脂溶性なので、脂肪の多いモモ肉がいいですよ。

 

 

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