犬パルボウイルス感染症は後を絶たない

幼いワンちゃんが感染すると致死率が高い病気に犬パルボウイルス感染症があります。

 

先日、嘔吐・下痢の症状で来院されたワンちゃんは、パルボウイルスに感染し発症していました。

 

当院で通常よく遭遇するのは生後60日前後で、2回目のワクチンを接種するかしないかの時期が多いような印象があります。

 

ところが、今回の患者さんは3回目のワクチンが接種済みで、しかも生後5か月齢のワンちゃんでした。

 

この患者さんは最近高知に出店されたペットショップで3回目のワクチンが接種されていて、ワクチン証明書を確認すると最終接種日が生後108日齢でした。

 

ワクチネーションには問題点は無さそうで、ワクチン接種をしていても抗体が出来ずに重症化してしまったワンちゃんが気の毒に思えてなりませんでした。

 

通常、パルボウイルス感染症の診断には簡易キットを使用します。

 

簡易キットには検体を滴下して15分後に判定と記載されていますが、発症している場合は1分もかからず陽性反応がでます。

 

今回も即座に陽性反応が確認されました。

 

犬パルボウイルス感染症の患者を入院させると、最も気をつけなければならないのは、来院される子犬に感染させないことです。

 

幸い、当院の看護師はこの病気を何度も経験しており、私が細かく指示しなくても即座に対処してくれるので助かります。

 

 

重症患者が入院すると、夜間、獣医師は当直状態になりますが、ここで多くの先生方が共感してくれる事態に悩まされます。

 

それは、「幻聴」です。

 

何の音かというと輸液ポンプから発せられるアラーム音。

 

動物は動き回るので、点滴のラインがねじれて閉塞しアラーム音が鳴ったり、輸液ポンプ内で気泡が発生してアラーム音がなったり、流量異常でアラーム音が鳴ったりと様々な原因でアラーム音が鳴ります。

 

何度も鳴るアラーム音を解除するうちに、アラーム音が鳴っていないのに鳴っているように聞こえ始めてしまうのです。

 

仮眠をとっても夢の中までアラーム音が鳴り始め、落ち着いて眠れない日々になります。

 

幸い、今回の患者さんは無事回復し、明日、退院の運びとなりました。


一時、白血球数が著しく低下し、血中蛋白値が3g/dl、アルブミン値が1.2g/dlまで低下し、ひどい血便が続きましたが、よく頑張ってくれたと思います。

 

元気に帰ってくれること、それだけでこれまでの苦労を忘れさせてもらえます。

 

 

今回、この患者さんに使用されていたワクチンは当院では使用していない製薬会社のワクチンでした。

 

品質が悪いとは思わないのですが、こういう経験をすると使い辛くなります。

 

ただ、獣医師によってはワクチンアレルギーを恐れて、ステロイドを注射した上でワクチンを接種する先生もいます。これでは抗体は身につかないとは思わないですが、大丈夫とも言えず・・・。

 

 

こんなにワクチン接種率が上がっているのに、後を絶たないのが犬パルボウイルス感染症です。

 

 



今夜は、尿閉塞で急性腎不全になったネコちゃんが入院しています。


おしっこが出ているかどうか確認しようとすると、「シャーッ」と火を噴きそうな勢いで怒ります。


今夜も当直かなあ。もうすぐ日付が変わります。


ネコちゃんの威嚇におどおどしてしまう獣医でした(^^;)



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