桂浜水族館の今昔物語

桂浜水族館でレベルの高いイルカショーを見せてくれたバンドウイルカのダンくんが故郷の下関水族館に帰ることになりました。

 

ダンくんには、イルカが持つ様々な能力を見せていただき、私自身、大変勉強になりました。

 

水族館の飼育員の大半が解雇および離職したことは新聞記事にもなったのでご存じの方も多いと思いますが、来年から飼育員が新人のみになるため、ダンくんを桂浜には任せられないとの理由で下関水族館が引き取りを申し出たという経緯です。

 

飼育技術というのは先輩から後輩へと引き継がれていくものですが、今後、どのようにスタッフを育てていくのか経営陣の舵取りが重要になります。

 

今年のゴールデンウィークは大変な賑わいで、イベントやショーが多く、水族館で楽しい時間を過ごせましたが、今は見る影もない状況です。

 

桂浜水族館の専任獣医になったのは2008年のことです。それまではボランティア獣医として海獣たちの診療にあったていたので、桂浜水族館に関わってからは10年以上になります。

 

イルカの治療で最も思い出に残っているのは、急性腎不全になったセイコちゃんの治療です。

 

路上に桂浜水族館の看板を見かけたら、そこに写っているイルカがセイコちゃんです。

 

当時、セイコちゃんに万が一のことでもあると水族館からイルカがいなくなり、看板も張り替えなくてはならなくなるという一大事。

 

治療なんかしても助からないという空気が流れる中、若い飼育スタッフと連日治療に専念し、セイコちゃんを助けることが出来たことはいい思い出になっただけではなく、飼育スタッフの治療技術が著しく上達した出来事でもありました。

 

 

それ以来、イルカの治療は電話のやり取りだけでスタッフが代行してくれていたので、私も随分楽をさせていただきましたが、彼らが去った夏からは頻繁に足を運ばなくてはならなくなり、今年は忙しい年になりました。

 

桂浜水族館はまさに栄枯盛衰が顕著になった年になりましたが、再び賑わいを取り戻せるかどうか、経営陣に期待したいところです。

 

私も動物病院の一経営者ですが、動物看護師は当院の宝だと思っています。よきスタッフがいて病院業務は成り立つと考えています。

 

 

下の写真は、ダンくんが来館者と共演している様子です。ダンくんがいなくなると寂しくなるなあ。

 

 

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コメント: 3
  • #1

    池沢 (金曜日, 21 11月 2014 13:02)

    この記事に対してのコメントではなくて申し訳ないですが、、、

    連日御世話になったフェレットのジャイアンの主です。。。
    今月13日より、続く困難に通うことになってしまって…大変な処置をしていただきました。
    翌週火曜日にも病院にて処置を受け点滴をしました。
    翌日再度アミールさんに行くつもりでいましたが、もう体力が限界にきてしまっている事を感じ、翌日は自宅でお気に入りのベッドに寝かせ一緒に過ごしました。
    そして、その日の19日夜、ゆっくりと眠るように息を引き取りました。。
    ふわふわでぷにぷにで、まるでただうたた寝してるような綺麗な姿でした。
    穴井先生、看護師の皆さま、ありがとうございました。暗いご報告になってしまいました…すいません。。。

    ☆最期が近い時、、とてつもない力を発揮しますね。。今まで亡くしたフェレット達もそうでしたが、今回、身体がもう思うように動かなくなっていたジャイアンですが、亡くなる前日、リビングから1つ部屋をまたいで自分の寝床へと這って移動してたので驚いたものです。

  • #2

    ameal-ahp (金曜日, 21 11月 2014 23:51)

    池沢様

    ご連絡いただき、ありがとうございます。

    あれから、どうされているか看護師共々気になっているところでした。

    火曜日は足摺海洋館へ往診に出向く日でしたので、診察を他院へお願いしてしまい、申し訳ありませんでした。

    これほど重度な症状は初めての経験でしたが、ジャイアン君はよく頑張ったと思います。

    でも、まだ若かっただけに助けることが出来ず残念です。

    最後の様子をご丁寧にお知らせいただき、ありがとうございました。

    ご冥福をお祈り申し上げます。

  • #3

    りりー (日曜日, 11 1月 2015 23:54)

    ダンくん、大好きでした。

    広島に住む29歳の女性です。
    3年前に、初めて水族館に行きました。
    それが、桂浜水族館でした。
    そこで、初めてイルカを見て、大好きになりました。それが、ダンくんでした。

    初めて行った時は、平日で人は私たちだけ。
    ふと、イルカプールを除くと、イルカが死んでる!?浮いてる!!!!死んでる!?

    と思ったら、なんと、仰向けになって寝てたみたいです。

    私たちに気づくと、しまった、お客さんいたのかーという感じになって、私たちと遊んでくれました。

    すごくかわいくて、気を抜いている姿にも、心をつき抜かれました。

    それから、イルカ大好きになりました。


    しかし、どんな大きな水族館に行っても、桂浜水族館で初めてダンくんと遊んだのが、いっちばんたのしかったなーダンくん元気かなー、桂浜水族館すごく楽しかったなーまた行きたいなって、いつも思ってました。

    そして、去年の春に桂浜水族館に行って、ダンくんに会って、また楽しい思い出を作らせていただきました。


    今回の記事をみて、なんだかとても悲しい気持ちになりました。。が、また下関水族館に、会いに行きたいなと思います。


    また、桂浜水族館にも遊びに行きたいと思います。
    楽しい時間とダンくんとの出会いをありがとうございました。

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