ペットショップさんが、痙攣発作を繰り返している生後約3ヶ月のトイ・プードル(体重1.4kg)を連れて来院されました。
当日より入院して、治療を開始しました。お預かりしてからも頻繁に痙攣を起こし、注射をしてもなかなか症状は治まりませんでした。
この幼いトイ・プードル君は、実は前日、この子を購入したばかりのオーナーさんが連れて診察に来院されていました。
血液検査では異常は確認されなかったので、「てんかん」が疑われました。
人では、てんかんの診断に脳波が測定されますが、動物では人のように脳波が上手く測れません。
そのため、てんかん以外の疾病がないか検査をして、異常が無ければ、てんかんと仮診断して治療を始めます。
この子は、大きな病気を抱えてしまったため、オーナーさんの手元から引き離される結果になってしまいました。
オーナーさんは、この子をすごく可愛がっている様子でしたが、販売したショップさんは責任を感じての対応のためか、詳細は分かりませんが、オーナーさんの手元から離れることになり、お互いに気の毒な結果になってしまいました。
幸い、てんかん症状も薬で抑えることができるようになり、明日、退院の予定です。
入院した最初の2日間は、1時間おきに痙攣を繰り返し、食餌も受け付けない状態でしたが、元気になると、ひどいやんちゃ坊で手に余る暴君ぶりです。
オーナーさんに、直接、回復ぶりを伝えることが出来ないため、ブログで元気になったことを紹介させていただきました。どうぞ、御安心ください。
病気を持って生れてきた子だけど、新たなオーナーさんのもとで幸せになってもらいたいと願うばかりです。
追伸
久しぶりにブログを書きました。日々の診察の疲労でブログを書く気力を奪われていました。
里親募集で紹介していた幼い雑種犬は、6頭中5頭、里親さんが決まりました。
残り1頭になったので、随分、気が楽になり、世話疲れも軽くなりました。
勝手に幼犬を引き取ったため、看護師には苦労を強いらせてしまい、本当に申し訳なかったです。
遅くなりましたが、里親募集をしていたワンちゃんの里親が決まった報告でした。
下の写真の子が残った1頭(♀)ですが、私をすごく怖がります。
すこし厳しくし過ぎたかな(^^;)
反省”””
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