獣医が去勢手術を勧める時・・・

当院では去勢・避妊手術を行うかどうかはオーナーさんに決めていただくことにしていますが、獣医の立場で去勢手術を勧める時があります。

 

精巣が陰嚢内に降りてこずに、お腹の中に残ったままになる潜在精巣という状況になった時です。

 

潜在精巣は陰嚢内の精巣よりも9倍腫瘍化しやすいという記載もありますが、根拠となる論文は分かりません。

 

潜在精巣は過去に医療過誤訴訟で裁判になり獣医が敗訴した事例があるため、慎重な対応を余儀なくされます。

 

裁判の症例は、3歳半のワンちゃんが潜在精巣の手術を受けたのですが、それから3年後、お腹の中にセルトリ細胞腫(精巣腫瘍)を発症し死亡したという事例です。

 

潜在精巣を摘出できていたのかどうかは当事者しか分かりませんが、3年間も精巣が腹部にあると精巣が萎縮したり、他の臓器に癒着したりと、精巣の摘出手術自体が難しくなるケースも十分に考えられます。

 

上記の事例がある以上、1歳未満の幼犬で潜在精巣になっていたら、獣医師の立場上、将来的に腫瘍化する可能性があることと、年をおうほど手術が難しくなる可能性があることをオーナー様に伝えています。

 

 

 

今日の潜在精巣の症例は、10ヵ月齢のトイ・プードルちゃんでした。

 

幸いにも探し出しやすいところに精巣があったので一安心でしたが、あまり遭遇したくない手術の一つです。

 

精巣は左右とも潜在精巣でしたが、右側は皮下に、左側は腹部にありました。

(写真の精巣は右の大きいほうが腹部から摘出したものです)

 

 

 

 

 

 

余談ですが・・・

 

当院でも動物看護師の募集を始めなければならいのですが、複数の中から誰かを選ぶというのは何かと苦手で、どちらかというと動物看護師をヘッドハンティングしたいくらいです。

 

以前、勤めていた動物病院では、素人さんから動物看護師になった方のほうが接客が上手で、数年後には優秀な動物看護師になっていました。動物病院はサービス業なので、接客を重視したいですが・・・。

 

さてさて、どうしたものか頭がいたいです。

 

 

 

臨時休診のお知らせ

現在、予定はありません

 

 

 

 

動物看護師の募集

来春(2018年4月)より働いていただく動物看護師を募集しています。

詳細はトップページに記載。