ミネラルを摂ろう 

私たち生物が命の営みを続けていけるのは、体内で酵素の働きにより化学反応が起きているからだと私は思っています。大学でミネラルの研究に携わって以来、ミネラルの重要性を強く感じるようになりました。ここはブログなので、ミネラルについて私の個人的な考えを紹介したいと思います。

 

「ビタミン・バイブル」の著者で世界的に有名な栄養学者アール・ミンデルは、その書籍の中で次のように力説しています。

 

「ビタミンは重要なものだが、ミネラルなしでは何もできない。ミネラルこそ栄養の世界のシンデレラだと、私は言いたい。ほとんど人がそのことを知らないのだが、ビタミンはミネラルの助けなしには、吸収されることも、その機能を果たすこともできない。(アール・ミンデル)」

 

私が大学時代に携わった研究は、マグネシウムやカルシウムですが、これらのミネラルに関してもアール・ミンデルの考えそのものでした。

 

今回はミネラルの中でも、まず「マグネシウム」から紹介したいと思います。

 

マグネシウムというミネラルが積極的に研究されるきっかけを与えたのは、岡山大学農学部の名誉教授である小林純教授です。そして私が獣医系大学の進学を決めたのも、実は小林教授の影響なのです。

 

ここで小林教授について少し紹介します。ご存じない方は多いのではないでしょうか。この先生、実は凄い方で、1957年に画期的な発表をします。その後、国を相手に公害訴訟で戦うことになるのですが、国立大学教授という立場のため苦境に立たされます。そんな小林教授を救ったのはアメリカのロックフェラー財団でした。この財団が小林教授を援助したのは先の1957年に発表した内容の功績をたたえてのものでした。そして1968年、小林教授らは公害訴訟に勝利するのですが、その公害訴訟は日本4大公害訴訟にあげられる「イタイイタイ病」です。小林教授らがイタイイタイ病の原因が三井金属神岡鉱業所の排水中に含まれるカドミウムであることを国に認めさせたのです。このような仕事を支えた1957年に発表した論文とは「河川の炭酸カルシウム量が少ない地域では脳卒中による死亡率が高く、炭酸カルシウム量が多い地域では脳卒中による死亡率が低い」というものでした。表題にはカルシウムという文字が並んでいますが、これがきっかけでマグネシウムの重要性が発見され、アメリカにおいて当時死亡率が高かった心臓疾患が激減することになったのです。

 

前置きが長くなりましたが、「ミネラルを摂ろう」の第一弾は、マグネシウムの重要性が発見される経緯を含め、マグネシウムが持つ機能について次回から紹介します。

 

 

 

 

話は変わりますが、当院にミニチュアホースが来院されました。近くでミニチュアホースを飼われている方がいらっしゃるからですが、予想通り診察室で排尿排便のプレゼントもいただきました。個人的に馬は大好きなので、思わず写真を撮らせていただきました。暑い夏になりましたが、体調を崩さないことを祈るばかりです。

 

 

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