薬剤感受性試験

細菌感染症の治療で必須なのが薬剤感受性試験です。

動物臨床の現場では、初診時から薬剤感受性試験を行うケースは少ないですが、本来は薬剤感受性試験の結果にそって抗菌薬を選択するのが理想的な治療法です。特に皮膚病や呼吸器感染症では薬剤感受性試験は必要な検査だと思われます。

 

下の図は皮膚病のケースですが、これを使って簡単に薬剤感受性試験のことに触れたいと思います。

 

まず菌を分離します。皮膚の細菌分離において当院では単純な培地を使用しています。ちなみに呼吸器からの菌の分離は血液寒天培地およびチョコレート寒天培地を使用しています。

 

次に菌を分離したら菌の同定を行うべきなのでしょうが、臨床の現場では菌の同定より有効な抗菌薬を探すことを重視し、その分、検査料を安く提供しています。

 

中央の図と右側の図は感受性試験の結果を示しているものです(便宜上、それぞれ検体が違います)

培地にある5つのディスクはそれぞれ違う抗菌薬が付着してあるものです。それぞれの抗菌薬が有効に機能すればディスク周囲に菌が生えないのでリング状に透けた円が作られます。それを阻止円と呼びます。この阻止円のサイズで抗菌薬の効力を知ることができます。中央の図では阻止円が認められますが、右側の図では阻止円が認められません。阻止円が作られないということは、ここで使われている抗菌薬は効力が無いということです。ここで使われている5つの抗菌薬を処方されていた場合、効果の無い薬を飲み続けることになり、動物にとってもオーナー様にとっても不幸なことになってしまします。治りの悪い感染症は必ず薬剤感受性試験を行うべきだと考えます。

寒天培地
寒天培地

 

 

 

右の図は、血液寒天培地と一般寒天培地です。

感受性試験は、ミューラヒントン寒天培地を使用しています。

様々な培地
様々な培地

 

 

 

細菌検査には様々な培地が使われます。野生動物も診察しているので、人畜共通伝染病を予防する上で、これらの培地が必要になります。犬、猫の診療では必要ないかもしれません(T_T)

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