食道ガン

この症例は、動物公園勤務時に処置した症例です。

切徐不能な食道ガンにおける食道狭窄はその予後およびquality of life (以下、QOL)を著しく低下させる要因になります。このよな症例に対して人医療ではステント留置術が行われています。当症例もQOLの改善を目的に気管用のステントを用いてステント留置術を行いました(実施にあたっては高知大学の先生にご指導いただきました)。当症例はX線検査で気管の蛇行が確認され、前胸部に病変の存在が示唆されました。そこで内視鏡検査を行うと食道狭窄が認められました。そこでステントを挿入し、食道を開くことでQOLの改善を試みました。使用するステントは動物のサイズにより気管用ステントを用いました。ステント展開後、気管を圧迫することなく呼吸状態は安定しステント留置は上手くいきました。目的としたQOLの改善もみられました。ところが1カ月も経たないうちに再び食道の通過障害が見られ、内視鏡検査によりステント内腔に腫瘍細胞が増生し再び食道を狭窄させているのが確認されました。そして検査後間もなく当症例個体は息を引き取りました。病変部ではステント格子内から腫瘍が増生していました。ステントには格子部にカバーが付いているタイプもあり、このような症例ではカバータイプを使うべきだったと深く反省した症例でした。

臨時休診のお知らせ

現在、予定はありません

 

 

 

 

動物看護師の募集

来春(2018年4月)より働いていただく動物看護師を募集しています。

詳細はトップページに記載。